睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)は、眠っている間に呼吸が止まる病気です。
 Sleep Apnea Syndromeの頭文字から、「SAS(サス)」とも言われます。
10秒以上の無呼吸・低呼吸(呼吸が浅く・弱くなる状態)が1時間当たり5回以上あれば、睡眠時無呼吸となります。

 睡眠時無呼吸症候群の病態として最も多いものが上気道の閉塞あるいは狭窄で起こる閉塞性睡眠時無呼吸症候群です。夜間に繰り返し起こる無呼吸により、血液中の酸素が低下させ、体の細胞に十分な酸素を取り入れることができない状態で寝ていることになります。起床時には体全体がストレス状態となっているため、昼間の突然の眠気等をきたします。

◆正常な気道


◆閉塞性睡眠時無呼吸の気道 

しかし、私たちは睡眠中の無呼吸に気付くことができません。

 アメリカのスリーマイル島原子炉事故やアラスカ沖タンカー座礁事故などが睡眠時無呼吸が原因で発生したと推測されており、日本においては2003年2月の「JR西日本新幹線居眠り運転事故」以来、SASに関連した居眠り運転が注目されるようになりました。SAS特有の昼間の突然の眠気は、居眠り運転事故や労働災害などにつながります。
また、最近ではSASが循環器疾患との深い関わりがあることが明らかになってきています。

 横浜循環器呼吸器内科クリニックで無呼吸の検査を受けられる患者さんは以下の症状から無呼吸をご自身や家族が疑い来院され、睡眠時無呼吸症候群と判明することが多くあります。

いびきをかく 
日中の強い眠気 
倦怠感・頭重感 
何度もトイレに起きる 
寝汗 
集中力の低下
■検査
当クリニックでは2種類の簡易型の無呼吸検査装置を用意しております。お気軽にご相談ください。

■治療
当クリニックでは経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP)の治療を提供しております。閉塞性睡眠時無呼吸タイプに有効な治療方法として現在欧米や日本国内で最も普及している治療方法です。就寝時の無呼吸を防ぐために気道に空気を送り続けて気道を開存させておくというものです。
CPAP装置からエアチューブを伝い、鼻に装着したマスクから気道へと空気が送り込まれます。
帝人、フィリップス いずれの器械も提供可能です。


■2019年6月より帝人のスリープメイト®AirMini™(エアミニ)の提供を開始いたしました。

旅行・出張でも快適な睡眠を可能にする小型軽量・高機能CPAP装置です。

https://medical.teijin-pharma.co.jp/zaitaku/product/sleepmate-airmini/


■2016年よりフィリップス社のドリームマスクの提供を開始しました。
違和感が少なく、寝返りをうつことも可能で、大変好評です