気管支喘息

気管支喘息とは

息が喘ぐ(あえぐ)"と書く喘息は、 ヒューヒュー、ゼーゼーという喘鳴(ぜいめい)を認め、咳や痰も伴うことも多く、呼吸が苦しくなる病気です。喘息というと、子供の病気という印象が強いようですが、大人になってから発症する方も非常に多く、なかなか治りにくい病気の1つです。喘息は成人の3%が持っているといわれており、徐々に増えています。そして、毎年2000人近くの方が喘息で亡くなっています。発病する原因は、気道の粘膜の慢性的なアレルギー反応による炎症をいわれています。何らかのアレルギー反応により、①痰などがたくさん作られます。そして、②気管支の周りの筋肉が収縮し、気管支の内側の粘膜がむくむことにより、気道が狭くなります。狭くなった気道に、たくさん作られた痰などが詰まって呼吸困難を生じます。喘息では喘鳴がない場合もあり、診断には呼吸機能検査や気道過敏症テストなどを用います。息苦しい発作があれば、専門医への受診をお勧めします。
喘息の発作の予防には、アレルギーの原因物質から遠ざかることが大切ですが、原因はひとりひとり異なるため、共通の予防法はありません。①カーペットをやめ、布団の丸洗いや掃除機での掃除、②ペットを飼わない、③風邪の予防、④過労・ストレスを減らす、⑤禁酒、⑥禁煙、⑦解熱鎮痛剤で発作が出る場合は使用を控える、⑧運動で発作が出る場合には運動を控えることなどがあげられます。